明日がパーソナルジムの体験日、あるいはこれから予約しようとしていて、 何を持っていけばいいのか調べている。 あるいは、その場で入会を決めるよう言われないか、気になっている。 そういう方に向けて書いています。
結論から書くと、動きやすい服、室内用シューズ、お飲み物。 この3つがあれば足ります。 ウェアとシューズを貸し出しているジムなら、お飲み物だけで大丈夫です(新橋の私のところもそうです)。 忘れてしまっても、買いに走る必要はありません。
ただ、持ち物より、当日に聞いておくことのほうが大事です。
多くのジムに「本日入会で入会金が無料」という形があります。 私は、その日のうちに決めないほうがいいと思っています。 決して安い買い物ではないので、一度持ち帰って、 他と比べたうえで納得して選んでいただきたいからです。
その場で入会を決めなくても大丈夫ですし、忘れ物をしても何とかなります。 どちらもジム側の事情を知れば分かる話なので、 同業として言いにくいことも含めて書きます。
持ち物を先に片付けて、忘れたときの話とジム側の事情を書いてから、 聞いておくべき5つに進みます。
持ち物は3つ
① 動きやすい服装
ジャージでもスウェットでも、家にあるもので十分です。 新しく買う必要はありません。
ひとつだけ、膝と股関節が曲がりやすいものを選んでいただけると助かります。 スクワットのようにしゃがむ動きがあるので、 固いデニムやタイトなパンツだと、途中で可動域が止まってしまいます。
上は、Tシャツに長袖を羽織る形が動きやすいと思います。 動き始めると暑くなるので、脱げるものがあると調整できます。
② 室内用シューズ
外履きのまま入れない施設が多いので、持っていくのが基本です。
底が薄めのものがおすすめです。 ランニング用のクッションが厚い靴だと、 しゃがんだときに足裏が沈んで、重心が取りにくく感じることがあります。 とはいえ初回は、手持ちのもので十分です。
忘れても大丈夫です。 これは後の章で書きます。
③ お飲み物
水かお茶が500mlあれば足ります。
短い時間でも、集中して動くと思ったより喉が渇きます。 冷たいものより常温のほうが、動いている途中で飲みやすいです。
あると楽なもの、要らないもの
あると楽なもの
- タオル1枚。汗を拭くだけなので、フェイスタオルで構いません
- 靴下の替え。裸足になる種目のあとに履き替えたい方は
- メモ。スマートフォンで十分です
初回は、体の状態を見たり、やることの説明を聞いたりする時間が長くなります。 あとで思い出せるように、ひとことメモを残しておくと役に立ちます。
要らないもの
- トレーニング用のグローブやベルト。初回から使うことは、まずないと思います
- プロテイン。飲むなら家で大丈夫です
なお、医師や治療中の先生から使うように言われている装具・サポーターは、 そのままお持ちください。 自己判断で外さないでください。 そうした指示がないのに痛むところがあるときは、道具より先に伝えていただけると助かります。
忘れてしまったら

ここは、調べてもあまり書かれていないところです。
シューズを忘れた。ウェアを忘れた。そういう日もあると思います。
結論から言うと、たいていは何とかなります。 わざわざ近くの店に買いに走る必要は、まず無いと考えていただいて大丈夫です。
シューズを忘れた場合
まず、貸し出しをしているジムがあります。 この記事を書くにあたって「パーソナルジム 体験 持ち物」で検索したところ (2026年10月時点・上位9件)、3件がウェアやシューズの無料レンタルを掲げていました。 ほかに1件、「手ぶらでOKなジムの場合」として触れているものがありました。
「今日忘れてしまって」と伝えれば、出してくれることもあると思います。
仮に貸し出しが無くても、靴下のままでできる種目はあります。
- 上半身のマシンは座って行うので、足元の自由度が高い
- ストレッチや、体の動きを見る確認作業は、むしろ裸足のほうが見やすい
- 床に寝て行う体幹の種目も、靴は要りません
逆に、レッグプレスのように足裏でプレートを押す種目は外してもらってください。 靴下だと滑ります。ダンベルやプレートを足の上に落とす可能性のある種目も同じです。
床が滑ると感じたら、そこは無理をせず伝えてください。 別の種目に替えてもらえます。
初回は重い物を持つ日ではないことが多いので、 シューズが無くても、その日にやることはだいたい残ります。
ウェアを忘れた場合
これも貸し出しのあるジムが多いです。 無い場合でも、上着を脱いで、できる範囲で動くという形は取れます。
タオル・飲み物を忘れた場合
ほぼ困りません。買えますし、貸してもらえることも多いです。
「今日は帰ってください」には、まずなりません
これが一番お伝えしたいところです。
私の実感では、体験に来ていただいた方を帰すのは、ジム側にとって一番避けたいことです。
立場で言えば、お願いしているのはジムのほうです。 忘れ物をしたくらいで小さくなる必要は、まったくありません。
なぜそう言い切れるのか、次の章に書きます。
忘れ物をしても、立場は弱くなりません — ジム側の事情

私もジムを経営しているので、こちら側の事情から書きます。
体験に来ていただくことをゴールに設定しているお店は、多いと思います。
広告を出し、お問い合わせをいただき、日程を調整して、ようやく1人に来ていただく。 そこまでに、それなりの費用と手間がかかっています。
だから、忘れ物があったくらいで帰っていただくことは、まずありません。 何とかして、その日にやれることをやります。
言い方を変えると、ジム側はあなたに来てほしいと思っているはずです。 それだけのコストをかけて、その日を迎えています。
ここを知っておくと、当日の気持ちがずいぶん楽になると思います。 忘れ物をしたからといって、立場が弱くなったりはしません。 遠慮するより、聞きたいことを全部聞いて帰ったほうがいい。
なぜ「本日入会で入会金無料」と勧誘されるのか
体験の最後に、こういう形を見かけることがあります。
本日ご入会いただくと、入会金が無料になります
これ自体は珍しくありません。多くのジムで見かける形です。
はっきり書きます。これは「今日決めてください」という圧です。
私には、他を見て比べるという当たり前のことをさせないための条件設定に見えます。 決して安くない買い物を、その日のうちに決めさせる。 私は、この形はお客さん側を向いていないと思っています。
ジム側の事情は分かります。その日に決まらないと広告費が回収できない、 という計算で動いているお店は多いと思います。 体験をゴールに設定している以上、そうなるのは自然なことです。
ただ、それはジムの都合であって、通う人の都合ではありません。 合わないトレーナーのところに1年通うほうが、よほど大きな損失です。
当日入会を勧められたら、覚えておいてほしいのは3つです。
- その場で決めなくていい
- 他のジムも見て、比べていい
- あとから「入会金がまだ無料なら」と条件を言ってみていい(次の節で書きます)
迷ったら、後から聞いてみていい
ここは、あまり書かれていないことだと思います。
その場で決められなかったとして、 後ろに書く「聞いておくこと」を確認したうえで、こう言ってみてください。
色々見てきましたが、やっぱりお願いしたいです。 入会金がまだ無料なら、入会します。
これくらい強気で大丈夫です。 お伺いを立てる必要はありません。条件を言えばいいだけです。
応じてもらえることは、わりとあると思います。 体験まで来ていただいた方は、ジム側から見ても一番ありがたい相手です。 そこで断って見込み客を失うより、入会していただくほうが合理的なので。
断られたらそれまでですが、言うだけなら損はしません。 その場の雰囲気で決めてしまうことのほうが、ずっと損です。
私のところは、その日の縛りを付けていません
体験の日に決めていただく必要はありません。 むしろ、他も見てきてくださいとお伝えしています。
ジム選びは、結局のところトレーナーとの相性です。 安い買い物ではありませんし、納得するまで回ってから決めていただくのが、 お互いにとって良いと思っています。
当日、どう進むか
ジムによって差がありますが、やることの順番はだいたい同じです。
1. 到着
受付のあるジムなら、名前を伝えて待ちます。 受付のないジムもあって、その場合は時間になったらそのまま入る形になります。 早く着いてしまったときにどうするかは、予約のときに聞いておくと安心です。
2. 着替え

更衣室があればそこで、無ければ仕切られたスペースで着替えます。 「ウェアを着て行くのか、持って行って着替えるのか」は、聞いておくと迷いません。
3. 今の状態を伝える
体重、痛いところ、これまでやってきたこと、やりたいこと。 ここで話したことで、その日やる内容が決まります。
痛みや既往があるときは、遠慮せず最初に言ってください。 隠したまま動くと、その日の内容が合わなくなります。
4. 動く
初回は、重さを追わないところが多いと思います。 どの関節がどこまで動くか、どこに力が入りにくいかを見る時間です。
「思ったより軽かった」と感じても、それで合っています。 初回から追い込む必要はありません。
5. これからの話
続けるとしたらどのくらいの頻度か、食事はどうするか。 その場で決めなくて大丈夫です。 持ち帰って考えて構いません。


